GoatFundedTrader(GFT)は2023年5月にサービスを開始し、スペインに拠点を置くプロップファームです。ローンチ以来安定したサービスを提供し、最近では人気プロップファームのひとつとして認知されています。
GFTの特徴はアドオンで様々な機能を追加できることや、ユーザーのニーズに合わせて即時支払いを導入している点にあります。
資金調達ステージに到達しなければアドオン費用は無駄になってしまうものの、できるだけ安くチャレンジしたいユーザーと、充実したサービスを求めるユーザー、どちらの意見にも応えるための工夫が凝らされたサービス内容です。
GoatFundedTrader(GFT)は特別派手なサービスを提供していませんが、多様なユーザーの声に応えた柔軟なサービスを提供しています。
プラットフォームは出金を優先するか、コスパを優先するか、取引条件を優先するかで意見が分かれますが、GFTはそれぞれの意見に応えるために様々な工夫を行っています。
プロップファームは取引サイズに一貫性ルールを設けている業者も多く見られますが、GoatFundedTraderでは一貫性ルールがありません。そのため、ルールに合わせてロットサイズを調整する必要がなく、快適に取引が行えます。
GoatFundedTraderでは、チャレンジの購入料金に5%~10%程度を上乗せすることで、取引口座をスワップフリー口座にすることができます。
GFTはレバレッジを抑えて最大損失額を増加させたスイングアカウントもありますので、長期取引をメインの戦略とする方はスワップフリーアカウントを選択しても良いでしょう。
GOATフィデリティプログラムは、4つのチャレンジを購入した方が対象の特典プログラムです。このプログラムには、主に2つの利点があります。
2023年9月14日以降に4つ以上のチャレンジを購入された場合、最も多く購入されたチャレンジサイズに対して50%の割引が適用されます。
たとえば、2x8k、1x15k、1x25kのチャレンジを購入した場合、8kチャレンジに50%の割引が適用されます。また、同じ回数購入された2つの異なるサイズのチャレンジがある場合、最も小さいサイズのチャレンジが無料で提供されます。
GoatFundedTraderで合計9つのチャレンジを購入すると、10個目購入時に無料でチャレンジを獲得できます。
この無料チャレンジも50%割引特典と同様に、最も多く購入されたチャレンジのサイズによって決まります。異なるサイズのチャレンジが同じ回数購入された場合、最も小さいサイズの無料チャレンジを受け取ることができます。
このプログラムは2023年9月14日以降に行われた購入にのみ有効です。特典を請求するには、4回目と9回目の購入時にライブチャットにてご連絡ください。自動的に適用されるわけではなく、ケースごとに対応いたします。
GoatFundedTraderでは、3営業日以上の取引を行って利益条件を満たしている場合、即時支払いを請求することが可能です。
- 3取引日間で3%以上の利益
- 1日あたり0.5%以上の利益が必要
上記のように利益を獲得している場合は、すぐに出金申請が可能です。しかし、オンデマンド出金を選択した場合、利益配分が40%へと大幅に低下します。利益配分80%以上で出金したい場合は、30日間待ちましょう。
また、利益配分が90%以上になるとオンデマンド支払いは利用できなくなりますのでご注意ください。
GoatFundedTraderは、チャレンジの購入時に追加料金を支払い、アドオンを導入できます。追加できるアドオンの内容は以下の通りです。
- 利益配分最初から90%
- 支払いサイクルを14日に短縮
どちらも魅力的なアドオンですが、いずれも資金調達段階に到達しなければ無駄な費用となってしまうため、取引に慣れていないうちはアドオンを購入せずにチャレンジするのが賢い選択かもしれません。
また、アドオンの費用はアカウントが高額になるほど上昇し、その振れ幅は10ドル~240ドルとそこそこ大きな金額となっています。高額なプランほどアドオンも高額になるため、自信のない時はアドオンを購入せずに挑戦しましょう。
ただし、チャレンジ購入後は追加でアドオン適用することはできないためご注意ください。
GoatFundedTraderのチャレンジに失敗した場合、いかなる状況でも同サイズ以上の再購入に10%の割引が適用されます。
割引率の高いクーポンが発行されるまで待つのもひとつの手ですが、すぐにチャレンジを再開したい方にとってはありがたいクーポンです。
GoatFundedTrader(GFT)の公式サイトは日本語ページが用意されていますが、すべてGoogle翻訳で行われているようで、やや読みにくさを感じます。
日本人スタッフも不在なため、サポート問い合わせ時は翻訳を利用してコミュニケーションをとらなければなりません。
GoatFundedTraderは、以前まで取引プラットフォームにMT4を提供していましたが、現在はMatch TraderまたはTradeLockerのみ提供しています。日本人には馴染みのないプラットフォームのため、慣れるまでに時間を要する点はデメリットです。
MetaTraderのライセンスが年々厳しくなっているため、今後MT4 / MT5を導入することも難しいでしょう。
GoatFundedTraderでは、レバレッジ制限に関する注意事項が他社よりも詳細に明記されています。
ハイリスクな取引に対して厳しいレバレッジ制限を課しているようで、最大レバレッジが100倍の口座は30倍に、50倍の口座は20倍、30倍の口座は10倍へと制限されてしまいます。
しかし、レバレッジ制限が行われた状態でも利益目標を達成すれば次のフェーズへ進むことが可能で、レバレッジ制限自体も60日間で解除されます。
ハイリスクな取引を行うとまたレバレッジ制限が課されてしまうため、実効レバレッジを抑えた取引を心がけましょう。
GoatFundedTrader(GFT)のチャレンジは、大きく分けて1STEP方式(評価⇒資金調達)と2STEP(評価⇒評価⇒資金調達)の2種類です。
公式サイトを見ると、より細分化されたチャレンジがラインナップされていますが、スタンダードなプランを購入したい場合はとりあえず時間制限なし口座を選択しておけば間違いありません。
1STEPプランはGoatFundedTraderで最も簡単なチャレンジですが、その料金はかなり高めに設定されています。チャレンジ条件も厳しめでコストも他のプランの倍額ほど掛かってしまいますが、できるだけ早く出金を行いたい方にはおすすめのプランです。
証拠金 | 価格 |
---|---|
15K | 170ドル |
25K | 230ドル |
50K | 339ドル |
100K | 590ドル |
200K | 1,050ドル |
1STEPプランは全体損失率が6%のため、かなりシビアな損切りが強いられます。早々に資金調達ステージへ昇格できるのは魅力的ですが、自信がなければ2STEPプランでチャレンジを始めましょう。
利益配分率 | 80% |
スケーリング | 最大95%まで |
利益目標 | 10% |
日次損失 | 4% |
最大全体損失 | 6% |
最大レバレッジ | 30倍 |
最低取引日数 | なし |
出金サイクル | 初回30日 / 2回目14日 |
1STEPチャレンジの出金時はオンデマンド(即時)出金が選択できません。最短で出金したい方は、出金サイクル短縮のアドオンを購入すると良いでしょう。
Goat口座はGoatFundedTraderで最もコストパフォーマンスに優れた口座です。
証拠金 | 価格 |
---|---|
5K | 30ドル |
8K | 48ドル |
15K | 88ドル |
25K | 138ドル |
50K | 238ドル |
100K | 398ドル |
150K | 598ドル |
チャレンジはお手頃な価格で購入できますが、最大レバレッジが50倍と低く、さらに日次最大損失も4%のため、アグレッシブな取引を行う方にはやや不向きです。低レバレッジでこつこつと運用される方に最適な口座と言えるでしょう。
利益配分率 | 80% |
スケーリング | 最大95%まで |
利益目標 | ステップ① 8% / ステップ② 6% |
日次損失 | 4% |
最大全体損失 | 10% |
最大レバレッジ | 50倍 |
最低取引日数 | なし |
出金サイクル | 初回3営業日後 / 30日 / 14日 |
2STEPプランは、全ての口座で出金時にオンデマンド支払いを選択できます。ただし、利益配分は40%になってしまうため、利益がそこまで大きくないうちに即時出金を利用しておくのがおすすめです。
時間制限なし口座は、GoatFundedTraderで最もスタンダードな位置づけの口座です。
証拠金 | 価格 |
---|---|
5K | 44ドル |
8K | 84ドル |
15K | 154ドル |
25K | 194ドル |
50K | 294ドル |
100K | 524ドル |
200K | 974ドル |
チャレンジの内容も一般的なため、他社で経験を積んだトレーダーもすんなり移行することができます。
利益配分率 | 80% |
スケーリング | 最大95%まで |
利益目標 | ステップ① 10% / ステップ② 5% |
日次損失 | 5% |
最大全体損失 | 10% |
最大レバレッジ | 100倍 |
最低取引日数 | なし |
出金サイクル | 初回3営業日後 / 30日 / 14日 |
スイング口座は、2STEP口座の中で最も高額なチャレンジです。スイング口座はスワップフリー口座しか提供されていないため、必然的にスワップフリーの口座で利用することになります。やや高額ですが、ゆったりとした取引ができるため、プロップファーム初心者にもおすすめです。
証拠金 | 価格 |
---|---|
10K | 120ドル |
25K | 230ドル |
50K | 370ドル |
100K | 580ドル |
チャレンジ内容は、日次最大損失率が削られ、全体損失率が拡大しています。加えて、最大レバレッジが50倍なので短期取引には適していません。まさに、スイングトレーダーに特化した口座タイプですね。
利益配分率 | 80% |
スケーリング | 最大95%まで |
利益目標 | ステップ① 10% / ステップ② 6% |
日次損失 | 4% |
最大全体損失 | 12% |
最大レバレッジ | 50倍 |
最低取引日数 | なし |
出金サイクル | 初回3営業日後 / 30日 / 14日 |
GoatFundedTrader(GFT)は2024年1月1日からスケーリングプランを実装しています。スケーリング条件は、継続期間と出金回数に応じて決定されます。
条件 | 初期残高 | 日次損失 / 最大損失 | 出金周期 | 返金 |
---|---|---|---|---|
2ヶ月+出金4回 | +15% | +1% / +1% | 変化なし | なし |
4ヶ月+出金6回 | +30% | +2% / +2% | 毎週 | なし |
5ヶ月+出金10回 | +40% | +3% / +3% | 毎週 | 費用無料 |
6ヶ月+出金15回 | $2Mまで | +4% / +4% | 自由 | 費用無料 |
スケーリングが上限に到達すると、いかなる時でも利益配分を維持したまま即時出金が選択可能になり、チャレンジに失敗してもチャレンジ費用が無料になります。
最高ランクのスケーリング内容はかなり魅力的ですが、出金を15回行わないといけないため、到達するまで険しい道のりであることは間違いありません。
GoatFundedTrader(GFT)の取引プラットフォームは、Match TraderまたはTradeLockerです。
TradeLockrのほうがチャレンジ費用がやや高く設定されているので、特にこだわりが無ければMatch Traderを選択する事でコストを節約できます。
GoatFundedTraderの最大レバレッジは口座タイプによって上限が異なります。とにかく高いレバレッジで取引したい方はレバレッジ100倍の「時間制限なし口座」を、ゆったりとした取引を行いたい方はレバレッジ50倍の「スイング口座」の選択をおすすめします。
GoatFundedTrader(GFT)はEAの利用が可能ですが、サードパーティ製のEAは非推奨としています。サードパーティ製のEAを利用するとコピートレードとみなされてしまうリスクがあるため、使用は避けるようにしましょう。
また、ナンピンやヘッジのロジックが組み込まれているEAは失格のリスクが高まりますので、避けておいたほうが賢明です。
デメリットでも紹介しましたが、GoatFundedTraderではハイリスクな取引に対して厳しいレバレッジ制限を行っています。
ベースとなる最大レバレッジが100倍の口座は30倍に、50倍の口座は20倍に、30倍の口座は10倍へと大きく制限されてしまうため、ハイリスクな取引はできるだけ避けるようにしましょう。
リスク度合いの判断はGoatFundedTraderのリスクチームの裁量で行われるため、極力おとなしい取引をしなければなりません。万が一レバレッジ制限を受けてしまった場合は、60日後に解除されます。
GoatFundedTraderではギャンブル取引に該当する様々な取引を禁止しています。
保有時間1分未満で50%以上の取引を行う事(過剰なレバレッジ取引に該当)、損失取引で5つ以上のポジションを開く事(ナンピンに該当)、一方向に賭けて合格または不合格まで保持する事(ワンサイドベットに該当)、これらの行為はFAQに禁止取引として明記されているため、実行してはいけません。
いずれの取引も明らかなギャンブル行為なため、意図して無ければこのルールに抵触することはないでしょう。
GoatFundedTraderではヘッジやアービトラージなどのアビューズ行為を禁止しています。
アービトラージはプロップファームだけでなく多くのFXブローカーでも禁止されているため、アービトラージをあえて実行する方は少ないと思われますが、不正にチャレンジをクリアすることはできないと覚えておきましょう。
また、両建ても禁止行為に抵触します。口座間の両建てだけでなく、同一口座内の両建ても禁止されていますのでご注意ください。
GoatFundedTraderは重要経済指標前後のニュース取引を禁止しています。対象となる経済指標は、ForexFactoryのカレンダーに記載されているレッドフォルダーのニュースです。
取引前にForexFactoryを確認するか、21時30分や23時など、重要指標の発表時間前後は取引を避けるようにしましょう。
GoatFundedTraderではアカウントの所有者以外の取引を禁止しています。疑わしい場合も失格となってしまう可能性がありますので、VPNやVPSでのアクセスはおすすめできません。
できるだけ同じIPアドレスから取引を行うようにしましょう。
GoatFundedTrader(GFT)のチャレンジ購入時はクレジットカード・デビットカード、仮想通貨が利用可能です。出金時はどちらにせよRise一択になってしまうため、特にこだわらずに自身が一番決済しやすい方法でチャレンジを購入しましょう。
GoatFundedTraderは出金方法をRiseしか用意していません。Riseの利用にはKYCが必要です。KYCの認証にはやや時間がかかるため、あらかじめKYCを完了しておきましょう。
GoatFundedTraderの最低出金額は100ドルです。100ドル未満の出金は受け付けていないため、100ドル以上の利益を出してから出金申請を行いましょう。
GoatFundedTraderは、2回目の出金まで出金上限額を10,000ドルと定めています。3回目の出金からは無制限に出金できますので、2回目まではあまり貯めずに出金を行ってしまいましょう。
ただし、元から利益配分の低いオンデマンド支払いは例外です。オンデマンドを選択した場合は10,000ドルまでの出金上限が適用されず、稼いだ金額の40%を好きなだけ出金することが可能です。
GoatFundedTrader(GFT)の特徴をおさらいすると、その多くがSuperFundedに実装されており、自由度もSuperFundedのほうが高いため、あえて日本語サポートのないGoatFundedTraderを利用する理由は見当たりません。
ただ、即時出金が可能な点やスワップフリー、アドオン利用での90%利益配分スタートなどはGoatFundedTraderならではの魅力ですので、自身の取引戦略に合わせてプロップファームも選択すると良いでしょう。