FXIFYはチャレンジの自由度が高いことから近年人気の高まりつつあるプロップファームです。実際のビジネスモデル的には他のプロップファームと大きな違いはないのですが、レバレッジが低いため、プロップファームの破綻リスクが低く安定して出金できる点が魅力です。
この記事ではFXIFYのチャレンジルールや入出金方法を解説していきます。
FXIFYでは、1STEP型から3STEP型までの多様なチャレンジを提供しています。それぞれのチャレンジには独自の特徴と条件があり、トレーダーのニーズに応じて選択できます。
1STEPチャレンジは、1段階の評価フェーズをクリアすることで迅速に資金調達フェーズに進むことができます。しかし、このチャレンジは最大ドローダウンが6%と低く、出金条件も複雑になるため初心者にはあまりおすすめできません。
2STEPチャレンジは、FXIFYで最もスタンダードかつおすすめのチャレンジです。このチャレンジは最大ドローダウンが10%と比較的緩い条件のため、多くのトレーダーにおすすめできるチャレンジです。
3STEPチャレンジは参加費用が安価で魅力的ですが、最大ドローダウンは5%と非常に厳しい設定となっています。そのため、リスク管理が求められる上級者向けのチャレンジです。
総合的に考えると、2STEPチャレンジはバランスが良く、多くのトレーダーに適しているため、迷った場合はまずこのチャレンジに挑戦するのが良いでしょう。
FXIFYではアドオンとして以下の追加機能を提供しています。
レバレッジ50倍(+25%)
FX通貨ペアとゴールドのレバレッジを50倍まで引き上げることができるアドオンです。このアドオンを適用しない場合、レバレッジは最大30倍となります。高いレバレッジで取引したいトレーダーにとっては、必須のアドオンと言えるでしょう。
初期利益配分90%(+20%)
初期から利益配分を90%にすることが可能なアドオンです。ただし、複数のアドオンを導入するとコストが増加するため、慎重に判断する必要があります。長期的な安定取引を目指す場合は、FXIFYのスケーリングシステムがあるため、このアドオンの必要性は低いかもしれません。
隔週払い(+5%)
取引利益を14日周期で出金できるアドオンです。費用も5%の上乗せと手頃なため、購入しておくと便利です。
パフォーマンスプロテクト(+15%)
このアドオンは、資金調達ステージでドローダウン違反が発生しても利益を出金できるようにするものです。もちろん、出金可能な利益が残っていることが前提ですが、ドローダウン違反が心配なトレーダーには有効なアドオンです。
アドオンの選択は慎重に
全てのアドオンを追加するとコストが65%増とかなり高額になるため、必要なものだけを選択して導入することが理想的です。特に、最大レバレッジ以外のアドオンは出金まで到達しなければ意味がないため、慎重に選びましょう。
FXIFYのアドオンのひとつである「パフォーマンスプロテクト」は、トレーダーのアカウントを守るために設計された独自の機能です。ドローダウン違反が発生した場合でも、この保護機能を利用することで、トレーダーは既得の利益を失わずに済みます。
ここでは、パフォーマンスプロテクトがどのように機能するかを具体的な例を挙げて説明します。
開始残高:10万ドル
最高到達資本:13万ドル
デイリードローダウン:-6,500ドル(DDの5%を突破)
最終残高:12万3,500ドル
上記のケースでは、パフォーマンスプロテクトがなければトレーダーのアカウントは閉鎖され、これまでの利益はすべて没収されてしまいます。しかし、FXIFYのパフォーマンスプロテクトを利用していれば、トレーダーは残りの利益である23,500ドルを確保し、パフォーマンス分割に基づいてその支払いを受けることができるのです。
FXIFYは初回出金時に、即時出金を申請することが可能です。ただし、出金サイクル短縮のアドオンを導入していない場合は、2回目以降の出金が30日周期になってしまうのでご注意ください。
FXIFYのチャレンジは、初回出金時に限りチャレンジ購入金額の全額が返金されます。アドオンを追加した場合は、アドオン料金も含めて返金されます。
FXIFYはプロップファームでは珍しく、同一口座内でのヘッジ取引やマーチンゲール、ニュース取引が許可されています。
他社では不可能な取引戦略もFXIFYでは利用できる可能性があります。レバレッジこそ低いものの、自由度が高い点がFXIFYのメリットです。
FXIFYでは、他社でよく制限されているIPアドレスに関するルールがありません。多くのプロップファームでは異なるIPアドレスやデバイスでのアクセスを禁止していますが、FXIFYでは気にせず取引することが可能です。
ただし、FXIFYは同じIPアドレスを使用する複数のアカウントを監視しており、その場合は理由を明確にするよう求められます。正当な理由があればペナルティを受ける可能性は低いでしょう。
さらに、FXIFYはコンピュータID(CID)を監視しているとしています。CIDはデバイスに関連付けられたIDです。複数のユーザーが同じCIDに関連付けられている場合、同一主体が複数のアカウントを利用していると疑われるため、厳しい措置が取られる可能性があります。
FXIFYは現状まだ日本語に対応していません。英語が苦手な方の場合、ルールの確認やサポートを受けるために翻訳機能を利用する必要があります。
FXIFYのレバレッジはアドオンを付けなければ30倍とかなり低いため、多くの方がアドオンの導入を検討せざるを得ないでしょう。
しかし、レバレッジ以外の点ではFXIFYは非常に優れた環境を提供しています。低いレバレッジに時間をかけてトレードする方にとっては、最適なプロップファームと言えるでしょう。
1STEPアカウントで出金を申請すると、その最大ドローダウン値が初期残高で固定される仕組みになっています。
以下に、具体的な例を挙げて説明します。
- 初期残高:100,000ドル
- 1日のドローダウン:5%($5,000)
- 最大トレーリングドローダウン:6%($6,000)
- 利益:$10,000(アカウント残高が$110,000)
- 出金リクエスト:$10,000
この場合、10,000ドルを引き出すと、最大ドローダウンの判定基準額は初期残高の100,000ドルで固定されます。取引アカウントの残高が100,000ドル未満に下がった場合、アカウントは最大ドローダウンに違反することになります。つまり、0.1ドルでも損失を出したら失格ということになります。
そのため、出金時は最大ドローダウン金額まで余裕を持たせた金額を出金する必要があります。
FXIFYの出金は、初回出金時のみ即時出金が可能です。隔週出金のアドオンを購入していない場合、2回目以降の出金サイクルは30日周期となるため、頻繁に出金を行いたいトレーダーは不便に感じるかもしれません。
FXIFYの1STEPチャレンジは以下の金額でチャレンジを購入することができます。
初期証拠金 | チャレンジ価格 |
---|---|
10k | 85 USD |
15k | 115 USD |
25k | 199 USD |
50k | 375 USD |
100k | 499 USD |
200k | 999 USD |
400k | 1,999 USD |
1STEPチャレンジは1段階の評価フェーズをクリアするとすぐに資金調達フェーズに昇格しますが、最大ドローダウンが6%と厳しめに設定されています。一度大きなドローダウンを出してしまうと立て直しが難しくなるため、徹底したリスク管理が要求されるチャレンジです。
利益目標 | 10% |
デイリードローダウン | 5% |
最大ドローダウン | 6% |
ドローダウンタイプ | バランスベース |
最低取引日数 | 5日間 |
最大取引日数 | 無制限 |
利益配分 | 75% |
レバレッジ | 30倍 |
FXIFYの提供する2STEPチャレンジの金額は、1STEPと変わりません。詳細は以下の通りです。
初期証拠金 | チャレンジ価格 |
---|---|
10k | 85 USD |
15k | 115 USD |
25k | 199 USD |
50k | 375 USD |
100k | 499 USD |
200k | 999 USD |
400k | 1,999 USD |
2STEPチャレンジは、ごく普通のチャレンジ内容です。最大ドローダウンが10%に設定されているため、1STEPや3STEPよりも難易度が易しく、最も安定してチャレンジをパスすることができるでしょう。
利益目標 | STEP① 10% / STEP② 5% |
デイリードローダウン | 5% |
最大ドローダウン | 10% |
ドローダウンタイプ | バランスベース |
最低取引日数 | 5日間 |
最大取引日数 | 無制限 |
利益配分 | 75% |
レバレッジ | 30倍 |
FXIFYのチャレンジは、3STEPチャレンジのみ価格が安く設定されています。
初期証拠金 | チャレンジ価格 |
---|---|
10k | 59 USD |
15k | 79 USD |
25k | 149 USD |
50k | 249 USD |
100k | 399 USD |
200k | 799 USD |
400k | 1,599 USD |
低コストでチャレンジできる3STEPプランですが、1STEPチャレンジよりも最大ドローダウン制限が厳しく、かなりの上級者向けのチャレンジです。これといって3STEPチャレンジを購入するメリットが見当たらないため、他のチャレンジを購入する事をおすすめします。
利益目標 | STEP①~STEP③ 5% |
デイリードローダウン | 5% |
最大ドローダウン | 5% |
ドローダウンタイプ | 静的 |
最低取引日数 | 5日間 |
最大取引日数 | 無制限 |
利益配分 | 75% |
レバレッジ | 30倍 |
FXIFYでスケーリングを行うためには、最初の3か月で10%の収益を達成し、そのうち少なくとも2か月は利益を上げなければなりません。最初のスケーリングは、初期残高に対して25%の証拠金が増加します。
2回目以降のスケーリングは3か月ごとに行われます。1回目と同じく、3か月で10%の収益を達成し、そのうち2か月は利益を上げる必要があります。2回目以降のスケーリングでは、アカウント残高がスケールアップごとに2倍になります。
3か月でスケーリング達成した場合、400Kアカウントが25%増加して証拠金は500Kになります。その後、3か月ごとにスケーリングを達成すると、アカウントサイズが2倍になります。
【例】
3か月:500k
6ヶ月:1,000K
9ヶ月:2,000K
12ヶ月:4,000K
FXIFYでは人気のMetaTraderとDXTraderで取引が可能です。DXTraderが導入されているため、万が一MetaTraderが利用できなくなっても安心です。また、FXIFYはFXPIGのサーバーを利用しているため、取引に対する信頼性がやや高い点も評価できます。
ただし、プロップファームの場合はデモ口座を行いサービスを提供しています。資金調達段階であっても実際にAbookで資金供与を行っていたら、プロップファームは必ず破綻してしまいます。つまり、Abookブローカーのサーバーを使用しているからと言って、インターバンク直のリアル口座が供与されているわけではないことをご留意ください。
FXIFYでは、次のレバレッジを提供しています。
FX通貨ペア / ゴールド | 30倍 |
株価指数 | 10倍 |
株式 | 2倍 |
仮想通貨 | 2倍 |
FXIFYのレバレッジはかなり低く抑えられています。ただし、チェックアウト時にアドオンを追加し、FXおよびゴールドのレバレッジを最大50倍まで引き上げることもできます。
FXIFYでは多くのプロップファームと同様に、サードパーティ製のEAはコピートレードに該当する恐れがあるため推奨されません。EAを利用する際は、自分で開発したものを使用することをお勧めします。
また、プロップファームのMetaTraderはいつ廃止されてもおかしくありません。突然の廃止に備えて、cTrader用のアルゴリズムやTradingView用のストラテジーなど、その他のプラットフォームで利用できる自動売買も用意しておくと良いでしょう。
自身の取引をFXIFYの口座にコピーする場合は、開始する前にコピー元の口座の明細書をHTML形式で送付し、自身の口座である証明をしなければなりません。
また、第三者からのコピーはFXIFYの利用規約に違反することになりますのでご注意ください。
FXIFYでは裁定取引を禁止しています。これには、個人およびグループで行うすべてのケースが含まれます。
入金ボーナスなどが付与されている口座を除き、FXでは両方向でヘッジすると利益はゼロになります。しかし、プロップファームでこの方法を使用すると、一方の口座で会社の資金を失いながら他方の口座で利益を上げることができるため、厳しく禁止されています。
FXIFYでは複数のアカウントで取引する際に、アカウントサイズの重複を避ける必要があります。もし2つ以上同じサイズのアカウントで取引したい場合は、まず1つ目に合格し、その後で2つ目を購入する必要があります。
例えば、トレーダーが100Kのアカウントを1つ保有している場合、100Kのチャレンジに合格した後に再度100Kのアカウントを購入することができます。
このようなケースに限り同じサイズのアカウントを2つ購入することは可能ですが、同時に同じサイズのアカウントを2つ取引することは禁止されています。
FXIFYでチャレンジを購入する際は、カード決済または仮想通貨決済が利用できます。日本からの利用であれば、カード決済が最も手軽に利用できるでしょう。
FX業者のように、入金時と同じ経路で出金しなくてはならないようなルールはありません。そのため、カードでも出金時の事を気にせず利用できます。
FXIFYはRise出金のみに対応しています。RiseはKYCが遅いなどのトラブルが報告されているため、できるだけ早めに登録とKYCを済ませておきましょう。
また、週末は出金の対応を行っていません。週末に出金をリクエストした場合、翌営業日である月曜日に処理されます。加えて、英国祝日の前後は出金が遅れる場合がありますのでご注意ください。
FXIFYからの出金には最低100ドルが必要です。FXIFYでは最低出金額を100ドルとしており、100ドル未満の出金は受け付けていません。
さらに、出金周期時に100ドルの利益がない場合は、次の出金周期まで出金することができません。
FXIFYでは出金上限額が2回目まで10,000ドルに制限されていますが、3回目からは無制限に出金が可能です。
そのため、出金周期が来た際には、少ない利益でもコンスタントに出金することをおすすめします。
FXIFYは、トレーダーの多様なニーズに応える柔軟なプロップファームです。カスタマイズ可能な資金プログラム、緩やかな取引ルールで、初心者から経験豊富なトレーダーまで、あらゆるトレーダーにとって理想的な環境を提供しています。
レバレッジも低く派手な取引条件ではありませんが、信頼性と透明性を重視するプロップファームを探しているのであれば、FXIFYは間違いなく検討に値します。