FTMOの評判やチャレンジ内容を解説|出金の安心感は業界随一

FTMO

FTMO(エフティーエムオー)は2015年に設立された、チェコ共和国にヘッドオフィスを構えるプロップファームです。設立から現在に至るまで世界中で多くの顧客を獲得し、今なおその人気は揺るぎません。

プロップファームの成功例として、現在ある多くのプロップファームはFTMOに倣ってサービスが構築されており、プロップファームの草分け的な業者とも言えます。

この記事ではFTMOの基本的な情報や、チャレンジを成功させるために必要なルールを解説していきます。FTMOでチャレンジをはじめる前に、ご一読ください。

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  1. FTMOの特徴・メリット|安心感は業界随一
  2. FTMOの特徴・デメリット|サービスは豊富だが料金が高め
  3. FTMOのチャレンジプラン詳細
  4. FTMOの取引口座スペック
  5. FTMOのチャレンジルール・注意点
  6. FTMOのまとめ|ややコスパは悪いが安心感は抜群

FTMOの特徴・メリット|安心感は業界随一

FTMOの会社情報

設立2015年
会社住所Quadrio officesPurkynova 2121/3, 110 00, PragueCzech Republic
メールアドレスsupport@ftmo.com
電話番号+44 20 3322 2983

安全性・信頼性は業界一と名高いプロップファーム

FTMO(エフティーエムオー)は長年のリスク管理とトラブルのない運営履歴が評価され、高い知名度と信頼を持っているプロップファームです。プロップファームは日本より主に海外で流行しているサービスのため、「FTMOは凄い!」と言われてもピンとこないかもしれません。しかし、プロップファーム業界ではナンバーワンと言っていいほどユーザーから高い評価を得ているのです。

また、ForbesやDTT、EYなどにも多数取り上げられており、「FTMOなら安心」と評価されています。トラブルを避けたいのであれば、運営歴が長く資金が潤沢なFTMOでプロップトレーダーを目指すのがおすすめです。

豪華特典多数のプレミアプログラムあり

FTMOは、優秀なトレーダーに対して独自のプレミアプログラムを導入しています。プレミアプログラムは「Prime」と「Supreme」の2つのランクがあり、FTMOが定める条件を満たすことで様々な特典を受けることができます。

プレミア資格を得るには、以下の条件を満たす必要があります。

FTMOのプレミアプログラム条件

プレミアランク条件
Prime①過去4か月のチャレンジ失敗がない
②4%以上の出金を4回以上行っている
Supreme①過去4か月のチャレンジ失敗がない
②三か月間Primeランクを維持している
③400K、または200K×2のアカウントを保有している
④4%以上の出金を追加で3回以上行っている

プレミア資格を得るには厳しい条件をくぐり抜ける必要がありますが、プレミアプログラムに参加すると、以下のような豪華特典を得ることが可能です。

FTMOのプレミアプログラム内容

Prime特典Supreme特典
①利益配分90%
②最大初期資金が600Kにアップ
③400kチャレンジのロック解除
④認定済みのチャレンジと同じサイズの無料チャレンジを提供(1回のみ)
⑤チャレンジ価格10%ディスカウント
⑥後続のFTMOアカウントのロールオーバーによる5%のボーナス(30日後に引き出し可能)
⑦eショップの価格から15%ディスカウント
①初期証拠金1,000Kにアップ
②即時出金が可能に
③デイリードローダウンなし
④Quantlaneチームに参加し、プラハのオフィスで専用の座席と機関投資家向けトレーディングデスク与えられ、競争力のある給与が支給される可能性

Supreme特典はPrime特典に追加される形で提供されます。つまり、Supremeランクになると、利益配分90%+デイリードローダウンなし+即時出金可能と、破格の条件で運用することができるのです。長期的にプロップトレーダーを目指す方は、FTMOのプレミアプログラムを視野に入れてチャレンジするのもありかもしれませんね。

FTMOのeショップとは?

FTMOのeショップでは、Tシャツ、パーカー、キャップ、サングラス、ポスターなどのグッズを購入できます。プロップファームがなぜ…と思うかもしれませんが、どのグッズも安価でスタイリッシュなデザインのため、案外欲しくなる人は多いかもしれませんね。

FTMOの特徴・デメリット|サービスは豊富だが料金が高め

チャレンジ価格が全体的に高め

FTMO(エフティーエムオー)は信頼性を売りにしていることもあり、他社よりもチャレンジ料金が高めに設定されています。しかしこれは、健全な運営をしていく上で必要不可欠な配慮です。

プロップファームに限らず、FXブローカーやバイナリーオプション業者でも、利益を得なければ成り立ちません。ユーザーに寄り添った価格設定でユーザーに有利なサービスにするほど業者が破綻する可能性は高くなります。その点、FTMOは自社のリスクをしっかりと管理し、過剰なサービスを提供していない点から、信頼性の面において高く評価されているのです。

過剰な割引クーポンに注意!

FXブローカーが高額な入金ボーナスを連発すると、そろそろ危ないんじゃないか…と噂されます。プロップファームも同様で、何らかの事情で早急に資金を必要としている時に破格のクーポンを発行します。もちろん、特別なプロモーションでユーザーに還元するプロップファームもありますが、50%OFFのクーポンを連発したりするプロップファームには注意したほうが良いでしょう。

FTMOのチャレンジプラン詳細

チャレンジ金額一覧

FTMO(エフティーエムオー)のチャレンジは、€10,000~€200,000まで提供されています。チャレンジのラインナップは標準的と言えるでしょう。

ChallengePriceChallenge / Price Ratio(※)
€10,000€15564.52
€25,000€250100.00
€50,000€345144.93
€100,000€540185.19
€200,000€1,080185.19

(※)Challenge / Price Ratio=Challenge ÷ Price Ratio

しかし、FTMOのチャレンジ価格は全体的に割高感が否めません。チャレンジの高さは他社と比較すると顕著に現れます。以下のグラフは、FTMOと他社の「Challenge / Price Ratio」を比較したグラフです。

Challenge / Price Ratio

見ての通り、FTMOはASCENDX CAPITALと同じくかなり高額な部類であることが分かります。価格だけを見ると、日本人がわざわざFTMOを選択する必要はないのかもしれません。

日本人がプロップファームを選ぶなら、日本語対応でチャレンジのコスパも良く、さらに安全性も高いSuperFundedのほうが良いでしょう。SuperFundedはEightcapブランドということもあり、安全性や信頼を重視するトレーダーに最適です。

チャレンジの条件は一般的

FTMOのチャレンジは、他社と比較して特別変わった要素はありません。プロップファームの成功例として、多くのプロップファームがFTMOのチャレンジ条件を模倣していることがその理由と言えるでしょう。

FTMOのチャレンジ条件

項目Phase1Phase2FTMO TRADER
利益配分80%
取引期限
最小取引日数4日4日
利益目標10%5%
最大損失10%10%10%
日次最大損失5%5%5%
最大レバレッジ(※1)1:1001:1001:100
ニュース取引(※2)前後2分禁止
EA
スキャルピング
コピー取引
週末取引(※3)
チャレンジ返金初回のみ

(※1)スイングアカウントは最大30倍

(※2)スイングアカウントはニュース取引可能

(※3)スイングアカウントは週末持ち越し可能

Phase1とPhase2は評価段階のステージです。二つのステージで利益目標を達成すると、資金調達ステージ(FTMO TRADER)に昇格します。

FTMO TRADERでは獲得した利益の80%が出金可能ですが、ニュース取引やコピー取引が禁止されている事には注意してください。特にEAを利用されている方は、同じロジックのEAを使っている方がいるとコピー取引とみなされてしまう可能性があるため、自作のEA以外は利用を控えることをおすすめします。

利益配分|80% + スケーリング

FTMOの利益配分は80%ですが、スケーリングプランが用意されています。スケーリングプランの利用条件は以下の通りです。

FTMOのスケーリング条件
  • FTMO TRADERステージ昇格後の4サイクル合計で10%以上の利益を上げる
  • 4ヶ月の期間内に最低2回の出金を行う

これらの条件を満たすと、利益配分が90%に上昇し、証拠金が25%増額されます。証拠金の上昇は4ヶ月サイクルで行われ、最大16ヶ月適用されます。

利益目標|Phase① 10% / Phase② 5%

第一段階の利益目標は10%と標準的な数値です。最近では8%などに設定されている業者も増えてきましたが、正直なところ10%と8%の差は、経験上ほとんど影響しません。プロップトレーダーは継続的に利益を確保することが目的ですから、2%の差は誤差ともいえるのではないでしょうか。

最大損失|全体10% / 日次5%

全体および1日あたりの最大損失は、多くの業者で採用されている10% / 5%の数値です。特に厳しくもないため、こちらも不満を持つユーザーは少ないと考えられます。

取引期限|なし

FTMOの口座に取引期限はありません。但し、長期間放置してしまうと口座がアーカイブされてしまう可能性も考えられます。アーカイブされてしまうと、それまでに得た利益は元に戻すことができないので注意してください。

最低取引日数|4日

最低取引日数は、次のPhaseへ昇格するために必要な取引日数で、Phase1 / Phase2ともに4日と定められています。4日の取引日数+目標利益達成で次のPhaseへと昇格します。

出金サイクル|14日

FTMOの出金サイクルは14日です。Fintokeiをはじめとする多くのプロップファームがこの14日サイクルを参考にしています。

プロップファームはFXブローカーのように利益がでたら即出金とはいきません。この慣れない条件に不安を覚える方も少なくないでしょう。

しかし、プロップファームでは急いで利益を出そうとするほど失格率も上がります。チャレンジ失格をできるだけ避けるためにも、1~2か月かけて堅実に利益を積み上げる取引をおすすめします。

ニュース取引|対象銘柄は禁止

FTMOでは資金調達ステージ(FTMO TRADER)のみニュース取引が禁止されています。対象となる通貨の取引を行ってしまうと、最悪の場合失格となってしまうため注意してください。

取引前に経済指標を確認しよう!

FTMOが取引禁止と定める経済指標は、FTMO公式サイトで確認することができます。

チャレンジ返金|初回報酬のみあり

FTMOでは、資金調達ステージ(FTMO TRADER)に昇格したプランのチャレンジ金額と同額が、初回のみ返金されます。

おそらく、チャレンジの価格設定がやや高めだからこそ返金サービスが可能なのでしょう。チャレンジ返金は初回のみのため、長期的な利用を検討するのであれば、ベース価格の安いSuperFundedなどのほうがお得です。

FTMOの取引口座スペック

取引プラットフォーム|MT4・MT5・DXTrade・cTrader

FTMO(エフティーエムオー)はMetaTrader、cTrader、さらにはDXTradeと主要な取引プラットフォームを網羅しています。MT4 / MT5が利用できなくなった際でも、DXTradeやcTraderで取引できるというのはひとつの安心材料ですね。

最大レバレッジ|100倍・30倍

FTMOは、FTMOアカウントにて最大100倍、スイングアカウントで最大30倍のレバレッジを提供しています。プロップのチャレンジはそもそもの初期証拠金が大きいため、100倍のレバレッジでも自己資金以上に大きな利益を上げられるでしょう。

一方でスイングアカウントのレバレッジはあまり魅力的ではありません。しかし、スイングアカウントは禁止事項が少なくルールが緩いため、はじめてお試しになる方や、堅実で長期的な運用をされる方に最適です。

安全取引手数料|片道2ドル

FTMOの取引手数料は、片道2ドルと業界最安級です。プロップファームとはいえ、スプレッドや取引コストの安さはより多くの利益を上げるために重要なポイントです。より多くの利益を出し、損失を最小限に抑えるためにも、プロップファーム毎の取引コストは必ずチェックしておきましょう。 

ちなみに、FTMOの取引コストを日本で有名なプロップファームやFX業者と比較すると、「FTMO>SuperFunded>Fintokei>Exness>TitanFX>>>FXGT>BigBoss>XM」のような順番になります。

取引可能な銘柄は99種類

FTMOは、FX通貨ペア・株価指数・商品・仮想通貨をラインナップしています。個別株やコーヒー・ココアなどのCFD、XRPやDOGEなどの仮想通貨、ラッセル指数のような株価指数の取扱いもあり、比較的充実している部類と言えるでしょう。

したがって、為替トレーダーだけでなく、仮想通貨トレーダーやファンダメンタルズ分析を得意とするCFDトレーダーなどにもおすすめです。

FTMOのチャレンジルール・注意点

許可されているルール

ニュース取引は検証フェーズとスイングアカウントのみOK

FTMO(エフティーエムオー)では、検証フェーズおよびスイングアカウントの場合に限り、ニューストレーディング(経済指標時の取引)が許可されています。検証フェーズやスイングアカウントでは特別厳しい制限もないため、通常のFXとあまり変わらない環境で取引が可能です。

ただし、資金調達ステージ(FTMO TRADER)に昇格するとニューストレーディングは違反行為になりますのでご注意ください。

ポジションの持ち越しも検証フェーズとスイングアカウントのみOK

FTMOの検証フェーズでは週末やロールオーバー時も自由にポジションを持ち越すことができます。また、スイングアカウントの場合も、持ち越しによるペナルティが発生しません。

禁止されているルール

資金調達フェーズは経済指標の前後2分間取引禁止

資金調達ステージ(FTMO TRADER)では、経済指標前後2分間の新規注文が禁止されています。該当する取引があった場合は、チャレンジ失格となる可能性がありますので、取引前にFTMOの公式サイトで該当するニュースを確認しておきましょう。

ニューストレーディングのルールを破ると一発失格になるケースや該当利益が差引かれるケースなど、業者によって対応は様々ですが、基本的に失格になると考えて取引に臨むことをおすすめします。

資金調達フェーズはポジションの持ち越し禁止

検証フェーズでは週末も自由にポジションの持ち越しが可能ですが、資金調達ステージ(FTMO TRADER)ではポジションの持ち越しが禁止されています。市場がクローズするまでに必ずポジションを決済しておきましょう。

また、2時間以上マーケットが休場する場合も持ち越してはいけません。したがって、取引可能時間の短い個別株や商品CFDの取引には細心の注意を払う必要があります。

ワンサイドベット(マーチンゲール・ピラミッディング)

FTMOは、ひとつの金融商品に対して大きなポジションを開くことを禁止しています。これには、利益が出ているポジションや損失が出ているポジションに対して、ナンピンやピラミッディングすることも含まれます。

ナンピンやピラミッディングはリスクが高く、ギャンブルトレードになりがちな取引手法です。FTMOでは「これらの取引を行いたいならばカジノへ行ってください」と言及しています。FTMOに限らず、プロップファームではギャンブル要素を排除した綺麗なトレードを心がけましょう。

また、分散投資を行っているつもりでも、ワンサイドベットとみなされるケースも存在します。たとえば、EURUSD、US30、BTCUSDのショートポジションを同時に持っていた場合は、大きなドルベットと変わりありません。知らないうちに大きなポジションになりすぎてしまわないよう注意してください。プロップファームで成功するコツは、欲張らずにコツコツと取引を行うことです。

ギャップ取引

FTMOでは、世界的な経済ニュースや、経済イベント、企業報告な決算を控えている場合、関連する市場がクローズする2時間前~開始2時間後まで取引を行ってはいけません。

チャレンジ失格の恐れがあるため、該当時間の取引は必ず避けるようにしましょう。取引プラットフォーム上ではポジションを発注することが可能なため、間違って発注してしまわないように気を付けてください。

ヘッジや裁定取引

FTMOに限らず、ヘッジや裁定取引は正当な取引戦略とは認められず、多くのプロップファームで禁止されています。もちろん、自身が保有するアカウントと両建てを行うことも禁止です。

プロップファームは基本的に出金時に取引内容の確認を行うため、楽して稼ぐための抜け道は存在しません。プロップトレーダーらしい取引を行い、正攻法で利益を上げましょう。

FTMOのまとめ|ややコスパは悪いが安心感は抜群

他社と比較した際のFTMO(エフティーエムオー)の強みは、何といっても安全性・信頼性でしょう。2015年から運営を行っているプロップファームは決して多くありません。

日本では知名度の低いFTMOですが、世界中で認められているプロップファームです。プロップファームブームが遅れて日本にやってきた際には、間違いなく注目される業者の一つになるでしょう。

FTMOは、プロップファームによる持ち逃げや破綻リスクを心配される方に特におすすめです。安心のFTMOで、プロップトレーダー試験にチャレンジしてみてください。