Fintokei(フィントケイ)は日本に展開する海外FX業者、AXIORYが手掛けるプロップファームです。Fintokeiは世界的な展開を行わず、ほぼ日本をターゲットにしていることから、海外のプロップファームと比較するとやや異質なプロップファームと言えます。
SNSや紹介サイトでは謎にデメリットとなる部分が紹介されていないため、本記事では隠されたルールやデメリットの部分を中心的に解説し、Fintokeiのリアルな評価と感想をお伝えします。
中には「Fintokeiが行う制限=ほぼ失格」のようにほとんど知られていないことも含まれていますので、Fintokei攻略のためにもぜひ最後までお読みください。
Fintokei(フィントケイ)はAXIORYが運営するプロップファームです。AXIORYの顧客はほとんどが日本人(AXIORYのTrafficは7~8割が日本から)ということもあり、Fintokeiも日本語に完全対応しています。
日本語に対応しているプロップファームはFintokeiかSuperFundedしかないため、英語に不安のある方はどちらかを選ぶことになるでしょう。
Fintokeiの最大レバレッジは100倍です。プロップファームは最大100倍のレバレッジを提供し、チャレンジの内容に応じて75倍や50倍などに調整するところがほとんどです。
カテゴリ | 最大レバレッジ |
---|---|
Forex | 100倍 |
ゴールド・シルバー | 100倍 |
Index | 50倍 |
プラチナ・パラジウム・NGAS・Oil | 20倍 |
Fintokeiの優れている点は貴金属が100倍で取引できる点にあります。貴金属やエネルギーなど、ボラティリティ高い取引ペアは多くのプロップファームでレバレッジを低く抑えていますが、Fintokeiは100倍で取引可能なため、貴金属の取引で大きな利益を狙うことが可能です。
Fintokeiは、プロップファームでは珍しくApplePayに対応しています。FXやプロップファームで実際に利用されている方がどれくらいいるのかは分かりませんが、入金がしやすいのはメリットです。
しかし、最近はほとんどの方がデビットカードを持っており、スマホアプリからも簡単に開設できるため、そこまで大きなメリットとはならないかもしれません。
Fintokeiではすぐに資金調達ステージから始めることができる「速攻プロプラン」に挑戦することができます。
プロップファームの評価段階をすっ飛ばしてすぐにプロトレーダーになれる訳ですから、果たして「プロトレーダーとは…」と理解に苦しむ部分が残りますが、自己資金よりも大きな証拠金でトレードしてみたい方にはマッチしているサービスなのでしょう。
Fintokeiは支払いサイクルが14日と短めです。すぐに出金したいトレーダーにとっては嬉しい設定ですが、そもそもすぐに出金したいトレーダーがプロップトレーダーを目指すのかが疑問です。すぐに出金したくて仕方ない方は、FXブローカーに入金されるのではないでしょうか…。
二回目以降の出金はFintokei以外でもほとんどが14日〜15日に設定されているため、正直どの業者を選択しても大差ありません。しかし、できるだけすぐに分配金の出金を行いたい方はFintokeiを選択すると良いでしょう。
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Fintokei(フィントケイ)は初回返金がある分、チャレンジ金額がやや高額です。
初回返金というとお得に感じますが、10回同じチャレンジを購入したら実質10%OFFと同じですので、長期的にみると他のプロップファームのほうがお得に利用できます。
数回以内にプロトレーダーに昇格し、その後もその口座で半永久的に取引する自信があるのであれば、他社よりもFintokeiのほうがお得と言えますね。
スケーリングを利用すれば、最大5億円までの資金を運用可能です。勝ち続けることで分配金が大きくなるのは、ユーザーにとってやりがいに繋がりますね。
しかし、スケーリングの条件はかなり厳しいため、ほとんどの方が利益配分95%に到達するのは難しいでしょう。カジノのジャックポットのように、射幸心を煽るためのシステムと思わざるを得ません。
- 初期資金、または最後のスケーリング時の初期資金の110%達成するプロトレーダー昇格時、または最後のスケーリングから2ヶ月以上経過している(チャレンジプランの場合)
- 初回出金時、または最後のスケーリング後から2ヶ月以上経過している(速攻プロプランの場合)
実際にSNSでも第一段階のスケーリング報告は見られますが、それ以降の報告は確認することができませんでした。利益配分を上げるだけなら、利益目標の設定されていないSuperFundedのほうが簡単ですね。ただし、SuperFundedは証拠金の増額が行われませんから、それぞれ一長一短と言えるでしょう。
Fintokeiは仮想通貨の取引ができないため、週末に取引日数を稼ぐことができません。評価段階から資金調達段階へすぐに進めたい方や、仮想通貨トレーダーにとってはライバルとなるSuperFundedのほうが適しています。
Fintokeiの仮想通貨出金は3%の手数料が発生します。SuperFundedが1%であることを考えると、かなり高く感じます。
しかし、Fintokeiは海外銀行送金での出金も可能ですので、仮想通貨の出金手数料を気にされる方は海外銀行送金を利用しましょう。
Fintokeiはギャンブル取引に対する対策として、以下の措置を行う可能性があると明言しています。
- 1日あたりの最大リスクを制限するため、取引ごと、または口座ごとにストップロスの使用を義務付ける。(TP/SLの義務と同義)
- 1日の最大利益に上限を設定する 1日の最大損失に上限を設定する。 (ProfitCapと同義)
- 利用可能なレバレッジを減少させる。(レバレッジ制限)
- 1日の最大ロット数の上限を設定する。(取引量制限)
- 経済指標ニュース中の取引を制限する。(ニューストレーディング制限)
一度これらの制限が行われると解除することができません。
Fintokeiのギャンブル禁止制限は明らかにトレーダーを排除したい気持ちの現れですから、制限を受けてしまったら実質失格したも同然と考えていいでしょう。
ルールが緩いなどと言われているFintokeiですが、単に海外プロップの詳細なルールを知らない方々がそう言っているだけで、実際はSuperFundedなど他のプロップと変わりません。
Fintokeiはギャンブル取引を行うと、かなり多くの制限を受けてしまうと解説しましたが、その中にはニュース取引を制限すると記述されています。どのような制限を受けるのかは明記されていませんが、失格の恐れがあるのは間違いありません。
一方、SuperFundedは実際に試したところ、ニュース取引を行っても最初からすぐに失格になるわけではないようです(保証はしません)。おそらく、該当する取引の利益額が出金時に差し引かれるタイプなのでしょう。
どちらにせよ制限を受けてしまったら取引できる環境ではなくなるので、実質的に大きな利益を狙ったニュース取引は行えないと考えておいたほうが良いでしょう。
Fintokei(フィントケイ)のチャレンジ費用とその初期口座資金は以下の通りです。
チャレンジ費用 | 口座証拠金 |
---|---|
21,800円 | 200万円 |
36,800円 | 500万円 |
69,800円 | 1,000万円 |
99,800円 | 2,000万円 |
173,800円 | 3,500万円 |
239,800円 | 5,000万円 |
最低価格が21,800円とやや高めであることから、ユーザー層はそこそこの自由資金を持っているユーザーだと考えられます。
少額からプロップを試してみたい方はSuperFundedを、プロップファームに慣れてきた方はFintokeiでも取引してみると良いでしょう。
利益配分 | 80% |
利益目標 | STEP① 8% / STEP② 5% |
全体最大損失 | 10% |
日次最大損失 | 5% |
最低取引日数 | 3日 |
Fintokeiの利益配分は初期値で80%に設定されています。Fintokeiのスケーリングは条件が厳しいため、利益配分は80%でほぼ固定と思ったほうがよさそうです。
一方、SuperFundedは初期値が70%ですが、100ドル以上の出金を行えばすぐに90%まで上げられるため、この辺は好みが分かれそうなところですね。
そして、Fintokeiの利益目標は第一段階で8%と、多くのプロップファームで設定されている10%の利益目標と比較してやや緩めに設定されています。実際に取引してみると2%の差は誤差の範囲というトレーダーも多いですが、気持ち的に余裕は生まれるでしょう。
チャレンジ費用 | 口座証拠金 |
---|---|
15,800円 | 20万円 |
29,800円 | 50万円 |
58,800円 | 100万円 |
118,800円 | 200万円 |
298,800円 | 500万円 |
Fintokei(フィントケイ)の速攻プロプランは、評価ステージがない代わりにチャレンジ料金がかなり高額です。ただ、10%以上の利益を出して14日以上経過すれば利益の半分が出金できますので、好きな方は好きなプランかもしれません。
利益配分 | 50% |
利益目標 | 10% |
全体最大損失 | 10% |
日次最大損失 | – |
最低取引日数 | – |
速攻プロプランは評価段階がないので、上記の通りシンプルです。10%の最大損失に注意しながら、10%以上の利益を目指しましょう。ただし、速攻プロプランにのみ適用されるHWMには注意してください。
速攻プロプランは最高水準(HWM = High-Water Mark)といって、特殊な損失計算が行われます。毎日サーバー時間0時時点で記録された有効証拠金の中で、最も高い証拠金額を基準として最大損失までの金額が決定されます。このHWMによる基準は増加することはあっても減少することはないので、常に口座資金を増やし続けなければなりません。よって、かなり厳しめで非現実的な損失計算方法です。
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Fintokei(フィントケイ)の取引サーバーはAXIORYでなくてPurpleTradingのようですが、AXIORYとほぼ同じ環境と考えていいでしょう。
最大レバレッジは100倍で、銘柄によっては低く設定されています。Index銘柄は50倍に、プラチナ・パラジウム・NGAS・Oilは20倍に設定されているため取引の際はご注意ください。
取引手数料は片道3ドルのため、SuperFundedよりも安いです。しかし両社の実質的な取引コストを計測してみたところ、SuperFundedのほうが取引手数料を含めたスプレッドは安いことが分かりました。
それでも、Fintokeiのスプレッドは決して広いわけではないので、取引しにくいような事はありません。
EAの利用は自身で開発したものが推奨されています。第三者の開発したEAの利用は、ポジションの重複などからコピー取引を疑われてしまうため、できるだけ利用を控えましょう。
Fintokei(フィントケイ)のよくある質問には、以下のように記載されています。
Fintokeiは、ギャンブル取引や攻略されること、思想、取引戦略を変えることについてまで、かなり細かく禁止しています。
少しやりすぎ感は否めませんが、プロップファームとしてはごく普通のルールです。
Fintokeiは表向きにはルールが甘いプロップファームとして認識されていますが、決してそうではありません。こういったところも表面化されなければなりませんね。
他社で言うオール・オア・ナッシングに該当する取引は禁止されています。Fintokeiでは日本語で丁寧に理由を解説していますが、これはほぼ全てのプロップファームで禁止されているルールです。
プロップファームでハイレバレッジを利用して大きな利益を獲得することはルール的に不可能と考えてください。
Fintokeiのよくある質問には「一方的で偏った賭け行為」と記載されていますが、これはワンサイドベットと呼ばれる禁止行為です。
ナンピンやはピラミッディングはもちろんこのルールに抵触するのですが、たとえばユーロドルを売ってドル円を買い、ナスダックを売りビットコインを売る、これはすべてドル高にBETした取引です。
したがって、ワンサイドベットとなりルールに抵触します。
Fintokeiではヘッジや裁定取引が禁止されています。同一口座内での両建てについては言及されていませんが、複数口座間の両建ては多くのプロップファームで禁止されているようにFintokeiでも禁止されています。
FintokeiはSuperFundedのように取引の一貫性ルールを定めていませんが、2024年6月に同じようなルールが追加されています。
はじめにクリア条件に達する利益を獲得し、残りの取引日数を最小ロットで取引するような行為は好ましくなく、制限を課す可能性があると記載しています。
例:初日に利益目標を達成。2日目と3日目は昇格条件となる取引日数を稼ぐために0.01ロットの取引を行う。
上記のような取引は制限が課される可能性があります。Fintokeiで課される制限は実質的に失格と同然ですから、SuperFundedと同じような一貫性ルールがあると考えていいでしょう。
Fintokei(フィントケイ)はルールが緩いと言われていますが、実際にはそんなことがないことがご理解いただけたでしょうか。チャレンジを売るためだけに良い部分を切り取って発信する方が多いため、残念ながらFintokeiのアフィリエイトパートナーに対しては、あまり良い印象を抱いておりません。
しかし、Fintokeiの表面的なルールを曖昧にし、排除したいトレーダーに対して直接的な失格ではなく失格同然の制限を課すところは、日本市場をよく理解しているなと感じます。悪く言えば、このガラパゴス化した体質が世界に通用しない理由なのかなとも感じます。
とはいえ、制限=失格と考えたら海外のプロップファームとさほど変わらないため、Fintokeiが特別悪質なプロップファームというわけではありません。
Fintokeiの日本市場に向けた戦略が正解なのか、海外プロップファームのやり方が正解なのか、これから多くのプロップファームが日本に参入してきたら、いずれ分かる日が来るかもしれませんね。
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